大多喜町 西畑歳時記8月

葉月

七夕馬

七夕馬は藁と葦で馬の形に出来ていた。七月も終わる頃になると、行商人が売りに来た。子ども達は五色の色紙できれいに馬を飾り、半乾燥した道芝で手綱を作る。馬は四角い板に四つの車のついた台車に装備される。七日の朝は夜の明けるのを待って、これをガラガラ音を立てながら、、村中の子供達が引き出し、村はずれの草刈場へ集まって来て、秣(まぐさ)を刈り適当な束にして馬に背負わせ家に引いて帰る。家では、母親達が赤飯を小皿に盛り、茶碗に水を入れた物と、馬穴に水を汲んで待っている。そこで先ず、草を下ろし馬の口に少し草をくわえさせ、馬の足に馬穴の水をかけて洗い、赤飯や水を供える。この馬は大切に仕舞っておき、来年の節分の日、母屋の屋根に放り上げた。意味はわからない。

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つか坊と姉ちゃん