(正式な名称は盂蘭盆会)
施餓鬼の起源は、仏教からきている。飢餓に苦しんで災いをなす鬼衆や無縁の亡者の霊に飲食を施し、その霊を慰める。今では昨年の施餓鬼会の後の新たな故人の霊を慰める法事となっていて、お盆月の中に日蓮宗の各寺で行われる。当日の前日に寺世話人(檀家総代)護持会の各夫婦三組が施餓鬼当日の新盆の家の方々を接待する料理や、一般檀家の皆さんに供する小宴の用意をし、お祖師様の前に祭壇を設ける。当日は住職の進める方策によって法事は進められるが特に新仏のためには特別の読経があげられ、これに対しては十万円から三十万円の御布施(家柄や戒名の格式によって額が一定しない)がなされる。又一般の人達からも新仏ためにと回向料があげられる。一応式の終わったところで住職から短い法話があり、終わって小宴があり解散する。
浄円寺、上行寺、徳善寺と順次行われるが、苔提寺以外の寺にも、お互いになるべく参席することにしていた。
この時、小さな大根旗が配られる。これは九月になると、どこの家でも大根を蒔くが、害虫を除けるお况いの印で、大根を蒔いた畑に立てられた。
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