小学校の男の子達は、二月中の土曜日から、日曜日にかけ、一晩二日皆の都合の良い日に、天神講が行われた。
天神講とは学問の神様と尊敬される菅原道真公のお祭りで、学業の成績向上を祈願するこどもの祭りで、女子を仲間にしなかった。
今から見ると、はなはだ不都合と思われるが、男女七歳にして席を同じゅうせずとの儒教に影響されていたのかもしれない。この天神講も毎年順番に当番の家を廻り、大人の「ひやり」のように行われるが、子供達に調理はできないので、すべて当番の家の主婦の手を煩わした。子どもたちの遊びは「いろは歌留多」や「双六」「ぺた」等であった。集まるのは十六、七人位であった。
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